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単純ヘルペスについて

2020/12/18

ご存知ですか・・・・・・?単純ヘルペス(単純疱疹)

単純ヘルペスウイルスは、2種類あり、それぞれ発症部位が違います。

1.口の周囲や顔全体など

  • 口唇・顔面ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型によっておこります。
  • 通常は、乳幼児期に口内炎をともなうかぜ症状として、初めて感染します。
  • 感染後は、顔に分布する三叉神経の根元に潜みます。症状は、口の周囲に多くみられますが、顔の他の部分にもできます。
  • 疲労、カゼ、紫外線、免疫低下でくり返し発症します。
  • 年に1~2回おこり、1~2週間で治ります。いまのところ、体からウイルスを追い出す方法はありません。

2.陰部

  • 性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型、2型のいずれかによって、初感染を陰部に生じます。
  • 性行為によって他の方にうつります。
  • 初感染が治った後、ウイルスは腰の神経の根元に潜みます。
  • 再発するのは、ほとんどが2型です。疲労、ストレス、カゼ、生理などをきっかけに再発します。
  • 症状は軽いのですが、頻繁に繰り返すことが苦痛となります。多い人は年に10回以上繰り返すために、精神的な悩みが大きくなります。
  • 早期治療で症状の軽いうちに治しましょう。

一度うつったら、一生涯潜んでいます。

単純ヘルペスウイルスは乳児、幼児のころ初めて感染します(初感染、外からの感染)。からだの中に入りこんだウイルスは、神経の中にひそみますが、症状はおこりません。いわば冬眠状態みたいなものです。いったん入りこんだウイルスは、その方のからだと生涯をともにします。そして、からだの抵抗力がちょっと弱った時に、皮膚や粘膜(おもに唇、口の中または陰部)に水疱(疱疹)を作るといった悪さをします(回帰感染:自分のからだの中にひそむウイルス感染)。

あなたの抵抗力が落ちるとウイルスが活動を始めます。

単純ヘルペス(単純疱疹)の症状は繰り返し出てきます (再発します)。神経にひそんでいるウイルスは、その人 のからだの抵抗力が弱まると、急に出てきて暴れだします。 抵抗力が弱まる原因には、日光のあたりすぎ、ストレス、 疲れ、発熱、生理、免疫力をおさえる薬(ステロイドなど) の使用があります。

同じところに繰り返して発症するのが特徴です。

単純ヘルペスウイルスはからだのいろいろなところに水疱を作ります。場所によって症状も治療法も変わってきます。なかには話しにくい部位もありますが、医師にはつつみ隠さず相談して、正しい治療を受けることが、繰り返しの発症に悩まされないようになることへの一番の近道です。

症状は通常軽いが、ときに重くなる場合がありますので、注意が必要

普通は、皮膚や粘膜の違和感→水疱→ただれ(びらん)→かさぶたといったコースを1~2週間でたどり、その後しばらくは全く症状はみられません。忘れていたころにまた繰り返して起こります。また、アトピー性皮膚炎の方では全身性の発疹(カポジ水痘様発疹症)を起こすことがありますので注意が必要です。